
犬が雑穀米を食べても大丈夫?
このように雑穀米を犬に食べさせたい飼い主さんも多いのでは?
今回は、犬に食べさせる雑穀米の適切な量・頻度・メリット・注意点について解説します。

この記事の監修者
福田 祥子
ブリーダー歴:30年
繁殖犬種;10種以上
繁殖頭数:3,500頭以上
株式会社プレジールケンネル代表として犬の繁殖業を務めつつ、巣立っていった子犬たちのアフターケアとして相談やトレーニングも携わっている。
【結論】犬に雑穀米を与えても問題ない!
雑穀米は、玄米や黒米、あわ、ひえなど複数の穀物をブレンドした栄養価の高い食品で、一年中手に入るのが特徴です。
食物繊維やビタミンが豊富で、腸内環境の改善や免疫力の向上に役立ちます。
ただし、消化しにくい成分を含むため、適量を守りつつ、十分に加熱してから与えることが大切です。
雑穀米の健康に役立つ栄養素は?
食物繊維が豊富で、腸内環境を整えながら便通をサポートし、消化の負担を軽減します。ビタミンB群も含まれており、エネルギー代謝を助け、犬の健康的な体づくりに貢献します。
・食物繊維
腸内環境を整えながら便通をサポートし、消化の負担を軽減
・ビタミンB群
エネルギー代謝を助け、犬の健康的な体づくりに最適
【表】雑穀米100g当たりに含まれる主な栄養素
項目 | 含有量(100gあたり) |
---|---|
カロリー | 約350kcal |
炭水化物 | 約70g |
たんぱく質 | 約8g |
食物繊維 | 約6g |
脂質 | 約3g |
ビタミンB群 | 約0.5mg |
どんな犬が食べるべき?

うちの犬はまだ若いけど、食べさせた方が良い?
消化器官が丈夫で活動量の多い成犬やシニア犬に適しており、穏やかにエネルギーを補給できます。
特にアレルギー体質で小麦やトウモロコシが合わない犬には、代替炭水化物として役立ちます。
どんな時に食べるべき?

定期的に食べさせる食材なの?
雑穀米は栄養バランスが良いため、日常的にローテーションに加えるのがおすすめです。
ただし、特別感を演出したい時や季節の変わり目には、食事のアクセントとして取り入れるのも良いでしょう。
犬が食べる雑穀米の適切な量と頻度
犬が食べる雑穀米の適切な量
犬のサイズ | 1回の適量(炊いた後の重さ) |
---|---|
超小型犬(~5kg) | 5~10g |
小型犬(5~10kg) | 10~20g |
中型犬(10~20kg) | 20~40g |
大型犬(20kg~) | 40~70g |
犬に与える雑穀米の適切な頻度は?

うちの子にはどれくらいの頻度であげるべき?
週に1~3回程度が理想的で、主食ではなくトッピングとして取り入れるのがおすすめです。
季節ごとの雑穀を活用すれば、栄養価の高い自然の恵みを効率よく摂取できます。
雑穀米に関するQ&A
シニア犬が雑穀米を食べても大丈夫?
消化に配慮し、柔らかく炊いたものを週に1~2回、少量ずつ与えるのが安心です。
噛む力が弱くなった犬には、水分を多めに含ませることで負担を減らせます。
子犬が雑穀米を食べても大丈夫?
消化機能が未発達なため、柔らかく炊いて少量を週1~2回程度にとどめるのが理想です。
特にアレルギーのリスクがあるため、最初は少量から様子を見ながら与えましょう。
調理工程にコツはありますか?
消化しやすいように、柔らかめに炊き上げるのがポイントです。
塩や調味料は使わず、シンプルに水のみで炊くのが安心でしょう。
雑穀の種類によってはアレルギーの可能性もあるため、初めて与える際は少量から試してください。
犬が雑穀米を食べる際の3つの注意点
アレルギー反応に注意!
雑穀米は犬によってはアレルギーを引き起こす可能性があります。
初めて与える際は少量から始めて、異常がないか様子を見ましょう。
特にグルテンや他の成分に敏感な犬には慎重に与えてください。
消化不良を防ぐために適切な量を守る
過剰に与えると消化不良を引き起こすことがあります。
雑穀米は消化に時間がかかるため、適量を守りましょう。
胃腸が弱い犬や高齢犬には量を調整することが大切です。
糖尿病の犬に与える際の配慮
糖尿病の犬には糖分の過剰摂取を避ける必要があります。
雑穀米には適度な糖分が含まれているため、量や頻度を注意深くコントロールしましょう。
血糖値が安定しやすいように、獣医と相談しながら与えることをお勧めします。
まとめ
今回は、犬に食べさせる雑穀米の適切な量・頻度・メリット・注意点について解説しました。
愛犬の健康的で安全な食生活のために、この記事が役立ちますように!
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