犬が牡蠣(かき)を食べても大丈夫!生は?適切な量・頻度・メリット・注意点

食べ物
この記事の結論

・月に数回の頻度がベスト
・豊富な亜鉛で免疫サポート
・生の牡蠣は必ず避ける

犬が牡蠣を食べても大丈夫?

このように牡蠣を犬に食べさせたい飼い主さんも多いのでは?

今回は、犬に食べさせる牡蠣の適切な量・頻度・メリット・注意点について解説します。

この記事の監修者
福田 祥子

ブリーダー歴:30年
繁殖犬種;10種以上
繁殖頭数:3,500頭以上
株式会社プレジールケンネル代表として犬の繁殖業を務めつつ、巣立っていった子犬たちのアフターケアとして相談やトレーニングも携わっている。

犬に牡蠣を与えても問題ない!

牡蠣は11月から3月にかけてが旬で、この時期は栄養価が高く、良質な亜鉛やタウリンが豊富

与えすぎると消化不良やミネラルの過剰摂取につながるので、適切な量を守りましょう。

犬に生の牡蠣を食べさせても大丈夫?

生の牡蠣には寄生虫やビブリオ菌などの有害な細菌が含まれる可能性があり、犬の健康を害するリスクがあります。

特に免疫力が低い犬や子犬、老犬は感染症の影響を受けやすいため、生の牡蠣は避けるべきです。

必ずしっかりと加熱して、安全性を確保したうえで与えるようにしましょう。

犬が食べる牡蠣の適切な量と頻度

犬が食べる牡蠣の適切な量

犬の体重に応じて、牡蠣の適切な量を以下の表にまとめました。

与えすぎると消化不良や塩分過多のリスクがあるため、必ず目安を守りましょう

犬のサイズ(体重)適切な量(加熱済み・グラム)
小型犬(5kg以下)10~15g
中型犬(5~15kg)20~30g
大型犬(15kg以上)40~50g

犬が食べる牡蠣の適切な頻度

牡蠣を犬に与える頻度は、月に1~2回が適切です。

季節の旬である冬場の牡蠣は特に栄養価が高く、少量でも十分に健康効果が期待できます。

頻繁に与えるとミネラル過多のリスクがあるため、バランスを意識しましょう。

子犬や老犬が牡蠣を食べても大丈夫?

子犬と老犬に牡蠣を与えることは可能ですが、少量から始めて体調を観察することが重要です。

子犬は消化器官が未熟なため、月に1回、1~2g程度に抑えるのが安全です。

一方、老犬は腎臓や肝臓への負担を避けるため、加熱した牡蠣を与え、頻度も控えめにするのが良いでしょう。

犬に牡蠣を与える3つのメリット

100g当たりの牡蠣の栄養素の一覧はこちら!

項目含有量(100gあたり)
カロリー60 kcal
タンパク質6.6 g
亜鉛13.2 mg
ビタミンB1216.3 µg
鉄分6.2 mg
オメガ3脂肪酸0.8 g

牡蠣は高タンパクかつ低カロリーで、ミネラルやビタミンが豊富に含まれています。

免疫力をサポートする亜鉛が豊富

牡蠣に含まれる亜鉛は、犬の免疫力を強化し、感染症への抵抗力を高める役割を果たします。

特に成長期の子犬や体力が落ちた老犬には重要な栄養素です。

また、皮膚や被毛の健康を保つ効果も期待できます。

ビタミンB12がエネルギー代謝を促進

牡蠣にはビタミンB12が豊富で、エネルギー代謝を助け、犬の活動的な生活を支えます

この栄養素は貧血の予防にも役立ち、特に元気がない犬やシニア犬の健康維持に効果的です。

日々の食事に少量加えることで活力をサポートできます。

オメガ3脂肪酸で心臓と関節の健康を保つ

牡蠣にはオメガ3脂肪酸が含まれ、犬の心臓や関節の健康を維持するのに役立ちます。

関節炎を予防したり、炎症を抑える効果もあるため、高齢犬や運動量の多い犬には特におすすめです。

健康的な体を保つための自然なサポートになります。

犬が牡蠣を食べる際の3つの注意点

生の牡蠣は食中毒のリスクがある

生の牡蠣にはノロウイルスやビブリオ菌などが含まれている可能性があり、犬が摂取すると嘔吐や下痢を引き起こすことがあります。

特に免疫力の低い子犬や老犬には、生の牡蠣は避けるべきです。

加熱処理を徹底することで安全性を高められます。

過剰摂取によるミネラルバランスの乱れ

牡蠣には亜鉛が豊富ですが、過剰に摂取すると銅や鉄の吸収を妨げ、貧血や骨の弱化を招く恐れがあります。

小型犬の場合、特に少量ずつ与えることが重要です。

バランスの取れた食事を心がけることが健康維持につながります。

アレルギーの可能性に注意

牡蠣を含む貝類は、稀にアレルギーを引き起こすことがあります。

初めて与える際には、少量から始め、体調の変化を観察することが大切です。

皮膚のかゆみや腫れ、消化不良などの症状が出た場合は、すぐに獣医に相談してください。

犬に牡蠣を与える方法

  • 新鮮な牡蠣を選ぶ
    殻がしっかり閉じているものや、臭いが気にならない新鮮な牡蠣を選びましょう。冷凍牡蠣を使用する場合も、解凍後の状態を確認してください。
  • 加熱処理を徹底する
    生の牡蠣には寄生虫や細菌が含まれている可能性があるため、茹でるか蒸してしっかり火を通してください。味付けは一切せず、自然のまま与えるのが安心です。
  • 犬のサイズに合わせて刻む
    小型犬には牡蠣を細かく刻み、大型犬でも適度なサイズに切ることで誤飲や喉に詰まるリスクを避けられます。消化しやすくするためにも重要なステップです。
  • 少量から始める
    初めて与える場合は、少量を試して体調の変化を観察しましょう。アレルギーや消化不良の兆候が出たら、すぐに中止してください。
  • 他の食材とバランスを取る
    牡蠣だけを与えるのではなく、普段の食事と一緒に少量をトッピングする形で与えると栄養バランスを崩さずに済みます。

まとめ

今回は、犬に食べさせる牡蠣の適切な量・頻度・メリット・注意点について解説しました。

愛犬の健康的で安全な食生活のために、この記事が役立ちますように!

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